TOP >越後のミケランジェロ >雲蝶 vol.3 雲蝶 vol.3 八海山の麓、穴地の細やかな村の鎮守様で「十二大明神」です。 この作品のタイトルは「酒呑童子の鬼退治」といって、大江山に住む鬼を源頼光一行五人衆が退治に向かっているという構図です。 この欄間の真ん中、横に一本の線が入っています。当時二枚の板を寄せた所に施したため、150年という年月の間に寄せた部分が口を開いてしまったのです。 この作品は雲蝶には珍しい未完成作品といわれ、仕上げの余地が残っています。 なぜ完成できなかったのか、どこが未完成なのか、興味の湧く作品です。 (2015年2月1日 号) « 前の記事へ 次の記事へ »