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雲蝶 vol.6

雲蝶 vol6

西福寺開山堂の向拝に彫られたからす天狗です。
向拝の真正面に、まるでこのお堂を守るが如く両手を広げ、敵を追い払わんと睨みを効かせています。幕末当時、貴重だったギヤマンと呼ばれるガラス細工は、雲蝶の得意とする技の一つでした。
獅子や龍、からす天狗といった動物の恐ろしさを倍増させるために、目の玉にガラス細工をはめ込むのです。それが暗闇に光り、まるで生きているような錯覚に陥ります。

長い年月のうちに、このギヤマンは子供たちの遊び道具になってしまって、多くは遊んでいるうちに壊れたか行方不明になり、現存しているのが不思議なくらいです。
特にこの西福寺は、当時は寺子屋として子供たちが集まっていたところで、境内にあった多くの雲蝶の作品は子どもたちの遊び場所にある遊び道具の一つだったのでしょう。

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