雪国 vol.27

私のふるさとを見たいといってくれた友ひとり。母ほども年の離れた彼女をどこに案内しよう? 結局、車でアクセスできる好きな場所はすべて回った。
美人林を歩いていたとき、彼女が見つけたのがこの写真の黒ねこ。ブナの木の幹にしがみついている! ように見えるそれはたぶんコケかなにかによる自然の造形。
星と森の詩美術館の外のテラスで、遠くの山々を眺めながらコーヒーを飲み、神宮寺の茅葺き屋根の形状の美しさにみとれる。野菜が新鮮! 山菜がおいしい! 彼女は何でも喜んでくれた。木星と火星も見てもらった。
都会に戻った彼女から、まだ余韻に浸っている、幸せな癒しのひとときだったとメールが届いた。