遅刻してきてすみません、と春が言ったのかどうか、そのお詫びのしるしなのかどうか、今年の春は長かった。豪雪地帯でしかみることのできない「雪と桜」や「雪と新緑」の風景、山菜摘み、なにもかもいつもよりたっぷり堪能できた。 待ち […]
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コラム
雲蝶 vol.7【】
シンプルな構図を鮮やかな青で強調しています。 おそらくこの欄間を鑑賞した方は、わずか一部の運の良い方々です。寺や神社に施されているものではなく一般のお宅で代々守られてきた雲蝶の作品で、非公開です。雲蝶が仕事をするために […]
雪国 vol.38【】
正直に言います。今年の春はちょっときつかった。 いつまでも寒い、雪が融けない。にっぽん全国桜が開花している中で、時の流れから取り残されたような日々。ああ、雪国って大変、と初めて思った。 ところが、全く突然に春。あっという […]
雲蝶 vol.6【】
西福寺開山堂の向拝に彫られたからす天狗です。 向拝の真正面に、まるでこのお堂を守るが如く両手を広げ、敵を追い払わんと睨みを効かせています。幕末当時、貴重だったギヤマンと呼ばれるガラス細工は、雲蝶の得意とする技の一つでした […]
雪国 vol.37【】
なんだか雪融けが遅い今年の春。いつまでも街が色づかない中で、開店以来お客さんが誰も来なかった野鳥のレストランが、突然の大賑わい。 今のところやってくるのはスズメだけ。でもこの人気は上空から鳥目をひくし、ここは安全だという […]
雲蝶 vol.5【】
この神馬は雲蝶200周年の節目の年に、奇跡的に陽の目を見ることになった作品です。雷土集落の中にある雷土神社の、暗い拝殿の奥に長い間眠っていた馬です。 数人のお年寄りしか記憶になかったこの馬は、昔は子供たちの遊び相手で馬に […]